旧皇族・竹田宮の末裔で明治天皇の玄孫の竹田恒泰氏が、講演会のなかで、若者を中心に戦後初の日本ブームが起きていると発言。
竹田氏によれば、自分の国のことをもっと知りたいと思う若者が最近増加しているというのだ。
そして、日本について知ることはすなわち皇室について知ることなのだという。
このようになった大きなきっかけは、東日本大震災で天皇皇后両陛下が被災者を励まされる姿を観て、「ああ、天皇ってこういう存在なんだ」と理屈抜きで分かった人が多いからだと分析。
さらには、領土問題もあって、愛国心に火が付いたのだという。
竹田氏は、愛国と口すると右翼と思われがちだが、今は左だったのがようやく真ん中に戻ってきたくらいだと思っているようです。
そして、ようやく右翼などと言われずに、「日本が好きだ」と言えるような状況になってきた。このように日本の自尊心が高まれば、日本の生産性は高まり、輝かしい時代を迎えると発言しています。
この発言を受けて、ネットでは非難轟々ですね。
竹田氏のこの発言に嫌悪感を持つ人が多いようです。
「昔は普通だったが今はカルト宗教化している」
「天皇の子孫ってことで自慢ばかりしていて皇室に親近感持つわけない」
「愛国心を持つことがなぜ天皇崇拝になる?」
などとネットでは非難の言葉が相次いでいます。
確かに、「日本について知ること」⇒「皇室についてい知ること」と結び付けるのは安直に過ぎます。
日本について知ることは、他にも日本の文化や景勝地など様々なものがあるでしょう。
なぜ、ここで皇室が出てくるのか?
話をすぐに皇室に結び付けてしまう点が無理矢理誘導されているような感じがして聞いていて不快なのでしょう。
また、なぜ日本の若者が日本ブームだと言えるのかも疑問です。「日本て良いよね」なんて話もそんなに出てきません。一体どこの若者のことを言っているのでしょうか。
竹田氏の周りの若者はそうなのかもしれませんが、決して日本の若者が一様に日本ブームなわけではないでしょう。
要するに、竹田恒泰氏は皇室崇拝に結び付けたいだけなのではないかと思わざるを得ないです。
竹田氏は、日本の状況を左から真ん中に動いたと言っているが、右向きに動いていると言っているのと一緒です。
だから短絡的に日本ブームなどという言葉を持ってきて簡単に右傾化しているという発言もどこか胡散臭い物がありますね。
こうした一連の発言の裏には、竹田氏の皇室崇拝の思想、皇室礼賛の思想が見え隠れします。
竹田氏のポジショントークに気を付けたいところです。
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